2023.1.23 吉祥寺にて
今日のライブは行きたくても行けなかった人がきっと大勢いるのでライブのことをたくさん書こうと思う。私の感動が少しでも伝わればいいな。
2018年11月2日私が初めてPKを観た次の日、11月3日に彼らは今日と同じ場所で初のツーマンをした。
当時私は馬鹿な高校生だったので、全然自分に優しくなかった恋人との予定を優先し11/3のライブには行かなかった。それを、4年以上経った今後悔する日が来るとは。
2020年のある時期から彼らは不仲になってCRYAMYとPKが並んでいる文字さえも全く見なくなってしまったが、数年経ってゲリラ的に行われた今日のライブはその時の流れや隔たりをあまり感じさせなかった。
2バンドとも何か確信的な話はなかったが、ヤマパンは今日のライブはカワノさんとトリキで2人、いちごサワーを飲んでるときに決まったと言っていた。
確かにそんな感じのライブだった。キャパの2倍の人が居たので詰め詰めでモッシュ起きまくり、暑いし酸欠だし全員汗びっしょり。1曲ごとに中断しながらやったから時間は押しまくっていたし、ライブ前に近くに居た有馬さんが「そろそろ耐えられへん人口密度になってきている」とずっと言っていたのは覚えているが、1曲目の記憶はほぼ無くてだいぶ後ろの方に居たのに気が付いたら前から3列目にいた。
夜間通用口→天王寺減衰曲線→空のオルゴールの流れは本気で人の圧で死ぬかと思った。ヤマパンは容赦なく客を煽りダイブするし、スタッフとして柵替わりになっていた石ツさんとレスポール田中さんは死にそうな顔をしていた。
レコーディングでふわふわ時間のコピーをした話をしたかと思えばいきなりエルレのジターバグをコピーしだして、しかも完コピでめちゃウケた。フロアは大盛り上がり。
ヤマパンは「早く帰りたい」とずっと連呼していたし、「CRYAMYなんか見ずにみんな帰れ!」と客のことも早く帰らせようとしていた。
京都線は大合唱。客の声がこんなにも聞こえるライブは超久しぶり。ヤマパンがチバユウスケみたいな感じで客にマイクを向けているのがなんか良かった。
MCでCRYAMYともう一度絶縁する的なことを言っていたヤマパンは、1曲目と最後に奇跡をやる相変わらずロマンチストで粋な男だ。そういえばライブ前にも歌なしの奇跡をずっと弾いていた。
不仲になる前、海までの道ツアーファイナルのときに「この曲はカワノと、お互いの曲を書こうと話して作った曲。海までの道を歩いたときの曲。」と語っていたのを思い出した。
CRYAMYは1曲目からten、明らかに客を殺しに来ていた。その証拠にレイさんは上裸だったし、テリトリアルを3回もやった。
1番泣きそうになったのは、CRYAMYのライブでダイブするヤマパンをすごく久しぶりに観れたこと。言葉なんてなくても、なにも語らなくてもその光景だけで熱いなにかを感じた。
今日のカワノさんのMCは私史上1番興奮した。私がこの世で1番愛している甲本ヒロトの話をしていたからだ。ラフィンノーズのあの死亡事件を受けてブルーハーツが行ったライブで、ヒロトが語ったとても有名なMCのこと。あのヒロトのMCは一語一句覚えている。ピンと来ない人は是非YouTubeで見てほしい。そうすれば今日カワノさんが言っていた事やその意味がとても分かると思う。
カワノさんは「今後も2組をよろしくお願いします」って何回か言っていた。多分もう、すぐにでも2019年のように当たり前に彼らを観れる日は来るかもしれない。いや、来る。ライブ終わりヤマパンとカワノさんがお互いのことを指を指し合っていたのを見て確信した。
彼らにとって3年は、仲直りするには充分すぎる時間だったということなのかも。
ライブ終わり駅までの道を1人歩いているとき、後ろで知らない兄ちゃんが、「今日めちゃくちゃ最高だったな〜。月曜日からこんな幸せでいいのかな。」と話していたが、私は心の中でいいんだよ!と大声で叫んだ。
幸せの意味なんてわからないけど多分こういうこと。私ら幸せでいいんだよ。
「いいんだよ!!!!!!!!!!!!」